木のおもちゃで遊ぼう!東京おもちゃ美術館

優しい肌触りや温もり、自然のさわやかな香りなどが特徴で、日本でも古くから愛されてきた木のおもちゃ。そんな木のおもちゃたちがフロア中に埋めつくされ、大人も子供も一緒になって楽しめるのが「東京おもちゃ美術館」です。今、キッズフレンドリーなお出かけスポットとして、大変な人気を集めています。今回は、木のおもちゃの魅力をご紹介しつつ、東京おもちゃ美術館が集客に成功した秘訣を探ってみましょう。

木のおもちゃの魅力って?

木のおもちゃの魅力は、なんといっても自然素材だからこそ感じる温かみではないでしょうか。木の心地よい肌触りは人の心を癒します。また、東京おもちゃ美術館は、無垢材・無塗装で、「なめてもかじっても大丈夫」という高品質、かつ安心設計のおもちゃを多く取り揃えているのが特徴です。それを代表する「赤ちゃん木育ひろば」は、公益財団法人日本デザイン振興会の主催するグッドデザイン賞やキッズデザイン優秀賞を受賞しました。どのおもちゃも造形美に優れていて、その風合いや色合いは、大人が手に取っても、うっとり見とれてしまうほどの出来栄えなのです。

コンセプトの「木育」って何?

東京おもちゃ美術館がコンセプトとしている「木育」とは何でしょう? もともと木育とは、2004年に北海道で生まれ、2006年には「森林・林業基本計画」のなかで閣議決定された言葉です。これを受けて、東京おもちゃ美術館・館長が代表理事を勤める「木育ラボ」では、“木が好きな人を育てる”という活動目的を大きく掲げ、それを以下の「かきくけこ」でまとめているそうです。

  • か=環境を守る
  • き=木の文化を伝える
  • く=暮らしに木を取り入れる
  • け=経済を活性化させる
  • こ=子どもの心を豊かにする

(参照:木育って何? | 木育ラボ|赤ちゃんからはじめる木のある暮らし

木というものが持つさまざまな可能性と、子供たちを育てていく素晴らしい環境作りを見事に融合させたコンセプトですね。東京おもちゃ美術館には、こういった素晴らしい軸となる理念があるからこそ、「おもちゃ学芸員」と呼ばれる200名以上のボランティアスタッフが集い、こだわりの施設設計やイベント運営が保たれているのではないでしょうか。

集客の秘訣は、キッズフレンドリーで充実した施設&イベント

では、集客の大きな要因となっている充実した施設設計とイベント運営について、詳しく見ていきましょう。

ターゲット年齢に合わせたモデルコースの紹介

東京おもちゃ美術館は、廃校になった旧四谷第四小学校の校舎をそのまま再利用した美術館です。ですから、館内に設置された各テーマブースも、教室を巡っていくように安易なルートで楽しめます。ですが、ルートを統一化すると、すべてをじっくり回るにはかなり時間がかかりますし、混雑も免れません。そこでうれしいのが、美術館側が提案する「楽しみ方」という項目。3歳児未満、幼稚園児、小学生、大人・カップルと、それぞれの年齢に合ったモデルコースを設定しているのです。そこには各ブースでの楽しみ方や所要時間も紹介されているので、各世代の満足度を上げるだけでなく、特に子供連れの来館者にとっては、ストレスフリーな対策といえるでしょう。

リピーターが何度行っても楽しめるイベント運営

東京おもちゃ美術館のイベントカレンダーをチェックして驚かされるのは、そのイベント運営の多様さです。ほぼ毎日のように、子供たちが参加したくなるようなイベントが開催されています。その内容はバラエティに富んでおり、リピーターが何度訪れても楽しめることでしょう。子供500円、大人700円といった安い入場料でこういった運営が続けられるのも、前述のボランティアスタッフと同じく、東京おもちゃ美術館の理念に賛同するおもちゃ作家や絵本作家の協力から成り立っているようです。まさに、「子供は世界の宝」という発想を思い起こさせますね。

子連れ来館者の安心ポイントはコレ!

東京おもちゃ美術館は、施設のハード面でも優れています。ベビーカーでは入場できませんが、入り口の外には専用置場がありますし、1Fの「赤ちゃん木育ひろば」内と、「だれでもトイレ」内にはおむつ替えベッドもあり、授乳の際には各フロアでケープを貸し出してくれるそうです。また、「何か困ったことがあれば、赤いエプロンをしたボランティアスタッフに」という施設運営も、子連れ来館者の大きな安心感につながっています。

まとめ

いかがでしたか? 木という素材の魅力、そして、その素材をとことん追求し、伝えたいコンセプトを明確に表現する姿勢……。東京おもちゃ美術館には、世代を超えて人々を惹き付けるストーリーが感じられますね。人気を確立した秘訣は、ここにあるのかもしれません。

 

参考: