想定外では済まない!子ども目線の安全ポイント

1~9歳までの子供の死亡原因第一位は、“不慮の事故”によるものだということをご存知ですか? 体格も判断力も未熟な子供たちにとっては、楽しい遊び場であっても危険がいっぱい。安全に楽しく過ごしてもらうには、どういった点に気をつければよいのでしょう。店舗で事故が発生した場合、その責任は店舗側に大きく問われるのが現実です。今回は、子供にとって危険な箇所を、主な事故例を挙げながらご紹介します。ぜひ、安全点検チェックリストとしてご活用ください。

点検ポイント1:“動くもの”にご注意を

店舗内で「動くもの」といえば、自動ドア。その事故件数の多さはニュースでも報じられる通りですが、ここでポイントなのは、自動で動くものだけではなく、人が動かせる全てのものが事故原因になるということです。

低い位置にある棚や引き出し

雑用品などを収める業務用収納棚が、販売スペースと共有になっている店舗も少なくありません。そういった場合、子供の手が届く棚や引き出しにはロックを取り付けましょう。ハサミやカッター、化学洗剤など、「収納しているから安心」と思いがちな危険アイテムから、子供たちを守ることにつながります。

ドア周り

手動ドアも事故原因の大きなひとつです。子供がドアと壁のすき間に手を挟むなど、大人が開閉した際に、子供にドアをぶつけてしまうという事故もあります。ドアにガラスが使用されている場合は、さらに大きな事故へつながる可能性も……。顧客の動線に必要ないドアは常に施錠し閉めておくか、開けておく場合はストッパーを取り付けましょう。

冷暖房器具・加湿器・空気清浄機

冷暖房器具や加湿器、空気清浄機を設置する場合、設置位置に十分配慮しましょう。温度が高くなるものはヤケドの原因になる可能性がありますし、熱くならない加湿器や空気清浄機であっても、噴出し口に子供が手を入れる事故が多発しています。また、つかまった途端に、子供に倒れかかるという危険性も見逃せません。

点検ポイント2:“すき間”にご注意を

ソファー周り

お客様用のソファーは、景色がいいからと窓際に設置する店舗も多いでしょう。しかし、ソファーが踏み台となり、窓から子供が転落する可能性もあるので、できれば固定された壁面にすき間なく設置したほうが安全です。また、子供の顔や頭の位置にあたるソファーの角は、コーナークッションなどでカバーしましょう。キッズ専用に販売された安全クッションを導入するのもオススメです。

床周り

オシャレさが人気のラグマットですが、つまずきや滑りの原因にもなるため、床面にすき間なく敷き詰めるタイプのジョイントマットなどを採用したほうが安全です。どうしてもラグマットを使いたい場合は、滑り止めシートなどで安全対策を。

コンセント周り

大人にとっては、すき間という感覚もないコンセントの差し込み口ですが、指や棒の差し込みなどによる、子供の感電事故を防止するためにコンセントカバーは必須です。また、コンセント周りのコード類を長いまま放置しておくと、巻きつきによる転倒事故の恐れもあります。

点検ポイント3:“水周り”にご注意を

水周りは、最悪の場合、死亡事故にもつながる危険が多く、最も注意すべき箇所といっていいでしょう。

トイレ

頭の比率が大きく、身体のバランスが悪い幼児期は、トイレ便器をのぞきこんで、そのまま中に頭から転倒するという事故も。少量の水であっても耳や鼻を塞いでしまい、それが溺れてしまう原因になるのです。便器には必ずフタをし、簡単に開かせない工夫が必要です。また、トイレには洗剤・消毒剤・芳香剤など中毒の原因になるアイテムが多く存在することも念頭に。

掃除用バケツ

美しい店内を保つため、営業中に清掃する店舗も多いでしょう。その際、水を張った掃除用バケツなどを店舗周りに放置するのは危険です。「まさか!」という場面にある少量の水であっても、子供にとって致死量に至ることは前述の通りです。そのほか、手洗い場や給湯室など、水を使う場所では水を残さない習慣をつけましょう。

安全に対する“従業員教育”の重要性

いかがでしたか? これらの事故例は、子供のいる方や安全管理に対する意識が高い店舗管理責任者の方であれば既知の事柄ばかりかも知れません。ですが、一番重要なことは、これら子供に対する安全対策を店舗運営に関わる従業員全員が意識することではないでしょうか。そのための環境作りが、ひいては“顧客満足度”の向上にもつながっていくはずです。

 

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