読み、書き、算数、プログラミング?

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読み書きと算数は、子供の学習の基本と言われていますが、近頃では、さらにコンピュータープログラミングも早期教育のスタンダードに、と考える教育関係者やご両親も増えています。そうしたニーズに応えて、欧米では、低年齢の子供が楽しみながらコンピュータープログラミングの基礎を学ぶことのできる、おもちゃとプログラミング教材が融合した商品の開発が進み、注目が高まっています。

早期IT教育のメリットとは?

プログラミングなんて難しいことを子供に教えることに、否定的な考えを抱く方もいらっしゃるでしょう。ですが、幼い子供は、外国に行くと驚くほどの速さで、その国の言語を習得してしまいますよね。そのぐらい子供の脳は、膨大な情報を吸収していきます。大人にとっては複雑と思えることも、子供なら自然に学ぶことができます。プログラミングもその1つ。プログラミングは、パズルを完成させることに似ています。組み合わせを考えながら、順に問題を解決し、忍耐強く続けていくことで目的を達成します。子供の思考力を高めるために必要な要素が含まれているのです。

幼児のプログラミング学習を助けるキュートなロボット

プログラミング学習のためのキット「Cubetto (クベット)」(262ドル)は、そんな早期IT教育に最適。対象年齢は4歳からです。およそ10センチ角のキューブ型をしたロボットと、それをコントロールするボード、そしてボードにはめ込むカラフルなブロックがセットになっています。木製のロボットの正面には可愛い顔が描かれていて、子供にも親しみを感じさせるデザイン。コントロールボードには、全部で16のブロックをはめ込めるようになっており、このブロックの組み合わせで、ロボットの動きを制御することができるのです。例えば、赤のブロックはロボットを前進させ、青なら左に曲がる、というように色によって動きを指定します。シンプルな構造ですが、これはプログラミング理論の基本。ロボットを思い通りに動かせるようになるには、色が出す指令を記憶し、ブロックを順序よくはめ込んで行く必要があります。幼児の場合、コンピューターと向き合わせる前に、こうした視覚と体の動きの両方を使う遊びで、プログラミングの一歩を学ばせることが大切です。

6歳から始める本格派コンピューターDIYキット

6歳以上の子供には、自家製PCを作成できる「KANO(カノー)」(150ドル)があります。キーボード、マザーボード、メモリー、ケーブルなど、コンピューター作成に必要な部品が、モニターを除いてすべて揃ったキットです。6歳児でも30分あれば、ブロックのおもちゃを組み立てるような感覚で部品を繋げることができ、コンピューターとして使用することが可能だそうです。 メールの送受信や、ゲームをプレイするといった通常のPC機能に加え、プログラミングでゲームを作ることができるのが、このキットの売り。例えば、子供たちの間で、現在流行している「マインクラフト」という、ブロックを積み上げて仮想世界をつくる既存のゲームがあります。KANOには、それを簡単に作れるガイド機能が備わっています。子供は、15段階のプログラミングレッスンを通して、特定の数列や文字がブロックの積み上げを指示することを学びます。そうして、自分の好きだったゲームも自分の手で作りあげ、さらにカスタマイズまでできるのだということを知っていきます。上級になると、デジタルラジオ局の開設や、ワイヤレスサーバーの設置など、より複雑なプログラミングを学ぶこともできる、本格派仕用となっています。

プログラミングで論理的な思考を育もう

こうしたキットの開発は今後さらに進んでいくと考えられています。もちろん、すべての親が、自分の子供にビル・ゲイツや、フェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグのようになってほしいとは望んでいるわけではありません。それでも、こうしたキットが人気を集めるのは、論理的な思考を育み、何かを作り上げる達成感を味わえるプログラミングが知育に役立つと認識され始めているからでしょう。

 

参考: