子どもの平衡感覚を育むペダルなし自転車

ヨーロッパのおもちゃ売り場に、必ずと言っていいほどあるのが、ペダルのない木製の自転車。補助輪つきの自転車に乗ることなく、早くから自転車に1人で乗れるような平衡感覚が身に付くといわれています。この自転車が生まれた背景を含め、その仕組みや使い方についてご紹介します。

由来とその仕組み

ヨーロッパのおもちゃ屋さんで見かける、ペダルのない小さな木の自転車。子供がまたがって、足を地面につけて蹴りながら前に進むこの自転車は、早い段階から平衡感覚が身に付くといわれています。そのため、一般的に三輪車に乗れるようになると言われる2歳児向けにも販売されています。

ヨーロッパでは、このペダルなし自転車を「ドライジーネ」とも呼ぶこともあります。これは、19世紀のドイツの発明家カール・フォン・ドライスが生み出した、自転車の元祖「ドライジーネ」に由来しています。ドライジーネは、車輪に至るまでほとんどが木製で、もちろんペダルはなく、ハンドルで前輪を操作し、地面を蹴りながら進むものでした。この元祖自転車に似た形のものが、今では子供用の自転車として人気を博しているのです。

平衡感覚が身に付き、自転車に乗れる近道に

ヨーロッパでは2歳から6歳の子供向けに、このペダルのない自転車がひろく販売されています。ペダルに足を置いてこぐことなく、地面に直に足をつけて前進していくため、体のバランスをとるための平衡感覚が自然と磨かれていきます。そのため、普通の自転車の前にこのペダルなし自転車でトレーニングすれば補助輪付きの自転車に乗らずに済む、といわれています。そんな背景もあり、ヨーロッパではこのバランスバイクが普及しているのです。

補助輪付きの自転車は便利なものの、補助輪を取るその瞬間は、親にとっても子供にとっても、ドキドキハラハラするものです。補助輪を取った自転車に初めて乗る子供は怖い思いをし、時には何度か転んでしまうこともあります。そんな子供の姿を見るのは、親にとって心配で仕方がないものです。そんなストレスなしで、自転車に自然と乗れるのであれば、是非とも試したくなるものです。

ペダルなし自転車での遊び方

子供がペダルなし自転車で遊ぶときには、まずは足を地面から離さず、サドルにまたがった状態のまま歩くことから始めます。少し慣れてくると、両足を地面から離して短い距離を滑走できるようになってきます。足で地面を蹴って、スピードが落ちてきたらまた足で地面を蹴る、というように操作していきます。そして徐々にその滑走距離が長くなり、意図的に左へ右へと曲がることができるようになっていきます。

この際、最初から斜面のある場所で練習させるのは避け、平たい道で使用したほうがよいでしょう。また、子供が地面を足で蹴りながら楽しくトレーニングできるようにするためにも、商品を選ぶときには両足がしっかりと地面に届くサドルの高さに調整できるものがおすすめです。

可愛いく明るい色味の、フランスの木製バイク

フランスでは、3歳から乗れるこんなに可愛いバイクも人気です。これは、「ファースト・ドライジーネ」という名のカスタマイズ製品。白木のバイクに色や模様をつけて完成させるキットです。

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このショップ「NATURE&DECOUVERTE」では、素材や品質にこだわったおもちゃが子供にも親にも人気。もちろん、このバイクには男の子向けのカスタマイズ製品も用意されています。

近所の公園やピクニックへでかけるとき、子供が退屈しないように三輪車と同じ感覚でこのバイクを持っていくこともできます。小さなうちからバイクに慣れ親しんだ子供たちは、3~4歳から自然と補助輪なしで自転車に乗れる子供もいるようです。

 

参考

Kit rouge/pois pour premier vélo

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Draisine | Newsdesk