将来はリケジョに?海外の理系教育おもちゃ

写真提供:Roominate

2015年現在、アメリカの教育界では「STEM」という言葉が、キーワードとして盛んに使われています。STEMとは「サイエンス」「テクノロジー」「エンジニアリング」「マス(数学)」の頭文字をつなげたもの。玩具業界でも、その流れを汲んでSTEM系おもちゃの新作が次々と発表されています。こうしたおもちゃは、テクノロジー全盛の時代に必要とされる理系のスキルを伸ばすとされ、認知度が高まっています。

ブロック式おもちゃから始まったSTEM系

「STEM系おもちゃ」という分類がなされる前から、同じ効果のある知育玩具は存在していました。男の子が好きなおもちゃの定番、ブロック式の組み立ておもちゃは、STEM系の先駆けといわれています。理系分野でのアメリカの名門校、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究所では、休憩時にも頭の体操ができるようにと、ブロック式おもちゃが随所に置かれています。こうしたブロックの知育玩具がますます注目を浴びたこともあり、ここ10年でSTEM系おもちゃの市場が拡大、ブロックに限らずさまざまなタイプが販売されるようになりました。そうしたなかから、注目度の高い商品をご紹介します。

より自由度の高いタイル型の組み立ておもちゃ

「MAGNA-TILES(マグナ・タイル)」は、三角や四角などの幾何学的な形をしたカラフルなタイルです。タイルなので平面状ですが、マグネットで縁取られており、タイル同士を磁力で密着させ、組み立てることが可能です。タイルの形や大きさが豊富で、ブロックより組み立て方にバラエティがあるのが人気の理由。値段は32ピース入りで51ドル(約5100円)と、やや高価な部類に入るものの、成長とともに高度な立体の組み立て方を覚えていくなど、飽きのこない遊び方ができるため、長く使用することができます。このおもちゃによって「形と色の認識」「空間の把握」「磁石の原理」「選別し積み重ねる能力」が磨かれるとあり、2014年度のアメリカ、イギリスの玩具業界の賞を軒並み受賞しています。

女の子だって理系おもちゃで遊びたい!

一般的に理系のおもちゃというと、男の子のためのイメージがあるかもしれません。ですが、可愛らしいものが好きな女の子のために作られたSTEM系おもちゃだってあるんです。「Roominate(ルーミネート)」は、自分でデザインを考えながら、部品を組み立てていくDIYの能力が必要なドールハウスです。人気商品の「ルーミネート・シャトー」セットには、家を組み立てるパーツとともに、スクリュードライバー、モーター、電気ケーブル、電池なども含まれています。ケーブルで回路をつなげると、電気の点灯、風車の旋回、エレベーターの稼働といった高度な遊び方ができるのです。「空間把握能力」「創作力」「電気回路の理解」を学びながら、うまくいかないときは、問題の解決に向き合う力も試される、問題解決能力も養われる知的玩具です。

この商品を開発したのは、シリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学の工学修士を持つ2人の女性。アメリカでは、STEM系の学科を専攻する女性は15%未満という調査結果があり、そうした男女の性差によるギャップをなくすため、子供のうちから理系に親しめるようにおもちゃを作り上げたそうです。

商品も豊富で成長に合わせて選べる

ご紹介した商品以外にも、現在、アメリカのインターネットのショッピングサイトで検索すると2000以上の商品がヒットするほど、STEM系おもちゃの種類は増えています。幼児用には、組み立てるパーツが大きく、素材も柔らかなスポンジ状になっているものもあり、対象年齢が高くなるに従い、電気回路を使った商品も多くなります。なかにはコンピューターや携帯などのモバイル機器を使って組み立てるものなど、より工学のスキルを必要とするおもちゃもあります。子供の成長に見合ったSTEM系おもちゃを選び、小さなころから理系的思考力を鍛えておくと、将来の理系の勉強に興味を持つようになるかもしれませんね。

 

参考: