数学に強い大人に育てるための教育とは?

「数学なんて大人になってから役に立つの?」「日常生活で数学を使う機会なんてあるの?」というような疑問はあるかと思いますが、昨今、子供の頃から算数に慣れ親しんでもらい、数学に強い大人に成長してほしい、と願う親御さんも多いようです。今回は、算数・数学に強い子供を育てるための教育に注目してみました。

数学が大切であるわけ

数学は、コンピューター関連産業や建設業のほか、経営、経済など多くの分野にわたって必要とされる重要な学問です。また、個人の暮らしのなかでも、財産の管理や生活設計において大切な役目を担います。料理や買い物でも、計算の基本的な知識は必須。仕事で高度な数学を扱う場合はもちろんのこと、その他のシチュエーションにおいても、物事を明確に分析する能力として必要です。

幼い時から算数に親しみを持つと、算数に強い子供になるという研究結果があります。算数は数学につながる大切な教科。ぜひ得意になってもらいたいものですよね。では、どのようにしたら子供たちは算数に親しみを持つようになるのでしょうか?

子供と一緒に算数を楽しむ!

まず、「算数は楽しい!」という意識を子供に持たせましょう。ただ遊び道具を与えるだけではなく、親御さんもいっしょに楽しみを共有することも大切です。子供にとって、大好きな親といっしょに過ごす時間ほど幸せなことはありません。愛される喜びと幸福感がともなってこそ、楽しいという感覚が芽生えていくのです。親御さんが見守るなかで、次のようなことをさせるとよいでしょう。

組み立てブロックで遊ばせる

1歳半ごろから遊べる組み立てブロックは、幼い時から算数や数学の考え方を養うには最適な玩具であると言われています。1つひとつは非常にシンプルなつくりのブロックでも、子供はそれを用いて何かをつくり上げる過程のなかで、組み方の規則性を発見し、組み立ての順序を論理的に考えるようになります。

楽器を習う

楽器の演奏と算数の学習には共通点があります。両方とも、集中力、創造力、頭の回転の速さ、といった資質・能力が必要とされます。そのため、楽器を習わせると、算数に強い子供になると考えられているようです。

囲碁の世界は数学的?

囲碁をした経験のある人なら、囲碁はじっくり考えながら取り組む数学的な遊びだという感想を持つことでしょう。囲碁は、丸暗記や詰め込みだけでは上達しません。算数・数学に必要な集中力、思考力、創造力を育む頭脳ゲームと言えるでしょう。

囲碁で数学に強くなる!?

では、本当に囲碁に親しめば数学に強くなるのでしょうか? ここからは、囲碁の効能や、囲碁に強い数学者の例を見ながら囲碁と数学の関係を追究してみます。

囲碁の効果

碁盤の上の交点ならどこを打ってもよいという、自由度の高いルールで知られる囲碁は、創造性を培い、発想を豊かにすると言われています。そして、囲碁の基本を理解したうえで試行錯誤を繰り返すことが必要なので、思考力も養われるとか。また、集中力、記憶力、忍耐力も求められるため、これらの能力を伸ばすこともできるでしょう。

数学者は囲碁好き!?

31歳の若さでこの世を去った天才数学者、長尾健太郎さんも、囲碁を愛したひとりでした。6歳で始めた囲碁は、すでに趣味の領域を超えていたとのこと。生前、長尾さんは囲碁専門誌に、「碁は試行錯誤と構想力のバランスが大切。頭を使う機会、きっかけとしてはとてもいいと思います」と語っていたそうです。
また、数学に強いプロ棋士も存在します。例えば、東京大学理学部数学科卒業の光永淳造さんは、灘高校時代に日本数学オリンピックで入賞を果たしたといいます。
やはり囲碁ができる人は数学に強い、または、数学ができる人は囲碁に強いということでしょうか。

いきなり子供に囲碁をさせるわけにも…

囲碁が脳トレになるのは分かりましたが、子供に囲碁をさせるのはちょっと敷居が高い…なんとことはありません。日本全国には碁会所と呼ばれる囲碁を打ちたい人たちが集まる場所が数多くありますし、子供向けの囲碁教室も多数あります。また、楽しく遊びながら囲碁の基本的なルールや論理的な思考を養うことができるこんな商品もあります。

よんろのご(商品サイト:http://www.gentosha-edu.co.jp/products/post-95.html

日本の子供の数学力は?

日本の子供の数学的リテラシーは、調査が始められた2000年には第1位を獲得していますが、ここ数年は下降傾向にあります。2006年には10位までランクが下がっているのが現状です。それだけではなく、子供たちの算数・数学の授業に対する興味も下がってきているという調査結果もあります。こうした状況を改善するためにも、幼い頃から算数に親しめるような環境をつくることが大切です。例えば、囲碁などを教育に取り入れてみるのもひとつの選択肢なのかもしれませんね。 

 

参考: