芸能人じゃなくても歯が命!?

アメリカでは、歯のお手入れは非常に重要視されています。特に子供の歯を守るのは大人の重要な役目です。しかし、子供に毎日の歯磨きを徹底させるのは、時には難しいこともありますよね? アメリカの幼稚園では、子供たちが歯のケアに親しみを持てるように、歯をテーマにしたカリキュラムを組むことがあります。どのような取り組みをしているのでしょうか?

図画工作で歯みがき!?

図画工作の時間は、3歳児から5歳児には非常に重要な授業です。子供たちは、創作活動を通じていろいろな道具を使うことを覚えます。このほかにも図画工作は、感情をコントロールしたり、知覚能力(たとえば、物の色や形、肌触りなどを認識する能力)の発達を促したりなど、子供の成長において大切な役割を果たします。幼稚園には欠かせないカリキュラムのひとつです。アメリカの幼稚園では、この図画工作の時間を利用して歯の勉強をさせ、デンタルケアに積極的な子供を育てるという取り組みが行われています。いくつかの例を見てみましょう。

歯のスタンプをつくる

自分の歯の形をしたスタンプをつくり、それを用いて歯の形や口の中の構造を学ぶものです。まずは、事前準備として発砲スチロールを歯の形に切り抜いておきます。子供は、この発泡スチロール製の「歯」を木製やプラスチック製の小さめの箱に、のりで付けます。これで歯のスタンプのできあがりです。最初はこの歯のスタンプにインクをつけて、画用紙にペタンペタンと押して遊びます。

少し大きい年齢(4〜5歳児)の子供なら、歯がどのようにに並んでいるのかも教えてあげるとよいでしょう。歯の模型を見せながら、画用紙の上下に10個ずつ歯型を作るイメージでスタンプを押していくよう導いてあげてください。何本の歯が、どのような形で並んでいるのかを楽しく学ぶことができます。

シェービングクリームアート

シェービングクリームと歯ブラシを使った遊びです。色のついたシェービングクリームを作って、紙に描いた「歯」に色を付けていきます。

  • シェービングクリーム、白色以外の塗料、使い古した歯ブラシ、白い画用紙を用意。
  • 白い画用紙に歯の絵を描きます。
  • シェービングクリームをカップなど適当な容器に入れて、着色料といっしょに混ぜ、今回使うための色つきシェービングフォームを作ります。
  • 色つきシェービングフォームを歯ブラシにつけ、画用紙に描いた「歯」を塗っていきます。

ここでは、色つきのシェービングクリームが、「歯磨き粉」の役割を果たします。ただ塗り絵のように塗りつぶすのではなく、歯磨きの練習と想定して色を塗ってもらいましょう。シェービングフォームに色をつけていることで、ちゃんと磨けているかも見えやすいです。もしかしたらアート作品になるかもしれませんよ!?

歯磨きを学ぶためには黄色い歯をつくる!?

汚れた歯をきれいに磨いていく過程を、もう少し実践的に伝えるためのカリキュラムがこちらです。

  • 黄色の画用紙を適当な大きさに切り、「汚れた歯」をあらかじめ作っておきます。
  • 先生が子供たちに、歯をキレイにしておくケアはとても大事だとお話しした後に、この「汚れた歯」を子供たちに配ります。
  • 子供は白い絵具をつけたペイントブラシで、黄色い「歯」をキレイに白く塗っていきます。

「歯」を白く塗っていく過程を通して、ブラシで歯を磨くと歯の汚れが取れるということを、感性を通して理解させることができるのです。

自分たちでつくった作品で遊びながら学ぶ

創作活動を通じて、子供たちは自分が何を学んでいるのかを意識し始めます。また、作品をつくり終えた後の達成感も得られます。「つくり終えた」「完成した」という、成功に満足する気持ちを経験できるのです。今回ご紹介したアメリカの学習カリキュラムを見ると、子供たちが楽しみながら歯について学ぶ様子が目に浮かんできませんか?

 

参考: